知り合いに医療系専門学校から、国立大の看護学科に進学を考えている人がいるので、調べたことをメモに残しておきたいと思う。
看護系の専門学校とは?
一般に、2年制で准看護士、3年制で看護師の資格取得を目指す専門学校である。
公営のものや私立病院附属のもの等があるが、午前中に仕事をして午後に授業を受けて単位を取得すると言うスケジュールである。
メリットとしては、給料を得ながら看護系の資格が取れ、編入学の基準となる短大卒業相当の扱いが受けられる点である。
大学への編入
一般に、大学の1~2年生では広い教養、3~4年生ではより専門的な分野を学ぶ。前者を前期課程、後者を後期課程と言う。
大学編入において、2年次やら3年次編入やらあるが、3年次編入であれば後期課程からの中途入学を意味し、学部3年生からのスタートとなる。
その際に、短大及び専門学校で取得した単位を、編入先の大学が前期課程で取得したものとし、換算して単位を認定してくれる。
また、大学では必修科目(その専攻の卒業に必要な授業)と自由履修科目(何の授業でも卒業単位になる)がある。例えば、看護系の専門学校出身であれば、看護学部に編入した際に多くの必修科目が認定される。それ故、編入後の3~4年では割と自由に好きな講義(生物、数学、語学、心理、歴史など)を取ることが出来ると思われる。
編入試験
具体的な編入試験の内容について、看護学部の例で言うと、多くの大学では看護学の基礎と英語が編入試験で課される。
看護学の試験については、大学により微妙な出題範囲の差があるものの、基本は看護師の国家資格に出題される範囲の内容らしいので、日頃の講義と国家資格取得の勉強が編入試験において大きく役に立つことだろう。
以下に掲載するレビューブックと言うのが、国試10年分をの問題を参考に基礎から分野を学べる教科書で、定期テストや実習の予習にも使えるらしい。また、問題集のクエスチョンバンクの対応ページが記載されている様で、レビューブックとセットで購入すると良さそうである。クエスチョンバンクの利点として、専用のスマホアプリで問題が演習できる点である。国試に関しては、誤解等の選択肢の解説が後の国試に出題される場合があるので、解答解説をよく読む必要がある。
加えて、大学から取り寄せた編入試験の過去問を、レビューブックや国試の過去問と見比べて何度も解き直す事が大切だと考えられる。
また、英語については、TOEICのスコア提出or大学独自の試験(取り寄せた過去問で対策)等がある。何が必要かは出願要項を読めば良いが、基本的には日頃からTOEICや英検対策の勉強をすることで、基礎力を身に着けると良いと思う。
編入試験の合格点については、大学にもよるが5~6割くらいのボーダーが多そうである。また、英語力については、最低でもTOEIC400or英検準二級、難関国立であれば600or二級程度の英語力が必要と思われる。
英語の基礎力が身についた状態で、編入試験の過去問の演習を行うと良いと思う。
各大学の出題傾向については、編入試験の過去問を取り寄せると良いだろう。よく分からない場合は、各大学の看護学科のホームページにメールを送り、指示を仰ぐと確実に手に入ると思う。
具体的な編入プラン
まず、専門学校の進学実績をホームページで確認して欲しい。そこで大学への編入実績が多くあれば、大学への編入に寛容で、サポート体制の充実した学校だと言える。
進学実績が少なければ、中央ゼミナール等の編入コースを利用すると良いかもしれない。
上記の前提で、まずして欲しいことが過去問の入手である。大抵2~3年分までは請求すれば手に入るが、入学時と3年次に請求すれば4~5年分の過去問を入手出来る。
そして、1年次から編入の過去問を意識して、レビューブックを活用して講義や国家資格取得の勉強をすることで合格の可能性が向上すると考えられる。
また、配点の多くは看護学であるが、英語も日頃から勉強する必要がある。
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