まず注意事項です。
これらは自分が院試を受ける際に、傾向把握のため割と適当に解いた過去問解答です。
私の独断と偏見による回答なのでミス等多々あると思いますが、解答プロセスを把握したりと、誰かの役に立てればと思い一応掲載しています。
解答例を過信せず、自分で確認しつつ過去問の演習を行っていただければよいと思います。
東大院試の基本事項
まず、院試の最低合格ラインなどについてですが、目安として修士課程の物理学科で55~60%、工学部は4割ちょっとくらいだそうです。試験問題の難易度も高いので中々大変です。
風の噂によりますと、物理学科の博士課程入試の場合、研究室により異なりますが、修士と同じ問題で50%以下は入学許可が下りないそうです。それに加えて、研究発表がメインとなるので、博士課程からの院試は過酷です。
素粒子系の研究室に合格するには最低合格ラインの55%程度を大きく超えて、80%前後の点数が必要となります。それゆえ、東大の大学院で最も難易度が高いのが物理学科の素粒子系と考えられます。
物理学科の院試について
基本的な出題パターンは物理が量子力学、統計力学、電磁気or力学。数学が頻出の線形代数、微積、フーリエ、複素関数。英語はtoeflのitpです。
英語の配点は低く、物理と数学で逃げ切る人も多い様ですが、それらよりもtoeflの問題の方が得点しやすいので、7~8割取っておけば物理と数学が50%くらいでも最低合格点はクリアできます。ゆえに、英語の対策はしっかりしておくと良いでしょう。
数学に関しては、いわゆる物理数学が出題されます。基本的な問題を一般的な問題集で演習しておけば、それなりに過去問が解けるようになるでしょう。
そして、問題の物理ですが、心なしか年々難易度が上がっている気がします。と言うのも、ネタがなくなってきたのか、オーソドックスな出題が少なくなってきた様に思われます。そこで、個人的におすすめな勉強方法として、一通り教科書を終える→過去問を解きまくる→院試の演習本と東大の授業pdfなどを勉強すると言う方法が良いかも。理由としては、演習書にはもちろん東大の過去問も多くありますが、過去問は東大に特化した演習書の様なものです。まずは東大の問題の出し方や頻出の思考プロセスに慣れましょう。また、授業内容が割と院試に反映されている様で、その授業の資料に目を通しておくことが大切で、それが内部生が合格しやすい理由ではないかと考えられます。
工学部の院試について
工学部の合格難易度は最低合格得点を考えると割と低いと思います。出題内容も割とベーシックで、力学、電磁気、熱統計など。数学も一般的な理工系の数学で、英語は toefl ibt のスコア提出だったかと思います。
ibtのスコアが40/120点くらいで受かった方も居るそうですが、工学部は英語のウエイトが高いので、しっかりibtの対策をして高得点を取って持ち込めば、物理と数学が3割以下でも合格が可能ではないかと思います。
新領域の院試について
理学、工学、情報などの複合分野で様々な分野の先端研究が行われています。
複合研究ゆえに、院試も力学~量子力学など選んで解答できる様なので、理工学と掛け持ちで受験することをお勧めします。
対策は理工学の院試と近いので、それらの試験対策がしてあれば、過去問を演習すれば事足りると思われます。
コメント
理論と実験の両方に興味があり、志望するサブコースの順番に悩んでいるのですが、物理学専攻の合格ラインは理論系より実験系の方が低いんでしょうか?
特にどのサブコースが低いor高いとか、今年から受け入れ人数が増減したとか、そういう情報はありますか?
合格点と研究室の受け入れ人数も年度によって変動するので詳しくはわかりませんが、理論は8割、実験は6割弱がボーダーだと思います。